手順1:管の巻き戻し

  1. 管外面に傷がつかないような平滑な場所で、管が潰れない程度に足で軽く押さえて転がしながら巻き戻してください。
  2. 短い管の巻き癖の修正は、インナーベンダーを使用して行ってください。
  • 巻き戻し時に折れた場合は切断し、折れた箇所は使用しないでください

手順2:管の切断

  1. 管切断箇所の保温材をあらかじめ
    • 直管の場合は片側にずらしてください。
    • 巻き物の場合は約100mmカット除去してください。
  • 保温材除去時は、管に傷がつかないように注意してください
  • 切断時の段切れや斜め切れは、継手接合部の漏水の原因となりますので直角に切断してください
  • 切断面のバリは、漏水の原因となりますので必ず取り除いてください

手順3:管の曲げ加工

  1. スーパーエスロメタックス専用のインナーベンダーを管内に差し込み、曲げ箇所をマーキングしてください。
  2. 曲げ加工を行う位置にひざを当てて少しずつ位置をずらしながら形状を作ってください(3点程度ひざ位置をずらしながら曲げてください)
  • インナーベンダーが管に確実にかん合するまで差し込んでください(叩き込みは禁止)
  • 継手受口から10cm以上は直線配管にしてください
  • 継手を支点として曲げ加工や曲げ修正は絶対に行わないでください
  • 管の同じ所を繰り返し曲げ加工しないでください
  • 曲げ加工は管の座くつ防止のため、必ずインナーベンダーをご使用ください

手順4:管端の矯正と面仕上げ

  1. 所定呼び径の専用の面仕上器のコアを根元まで(奥まで)ねじ込んでください。
  2. 面仕上器を時計回り(右方向)に押しながら回転させると、管端の面仕上げと同時に偏平矯正もできます。
  3. 管の全周にわたって面仕上げができるまで確実に行ってください(目安5回転程度)
  • 面仕上器のコアを根元まで確実にねじ込み、押しながら回転しないと面仕上げできません
  • 塩ビ用リーマ等の面取り器は使用しないでください。挿入不足や漏水の原因となります
  • 面取りが不十分な場合、継手パッキンが傷つき、漏水の原因となりますのでご注意ください
  • 面取りカスが、継手パッキンに付着すると漏水の原因となりますので、必ず取り除いてください

手順5:継手・工具類の確認

メタキュットRED継手、メタキュットRED専用工具、メタキュットRED専用ゲージであることを確認してください。
(RED継手、RED専用工具、RED専用ゲージには赤色のマーキングがあります)

手順6:継手への管挿入

  1. 赤リングが継手に装着されていることを必ず確認してください。
  2. 継手を梱包箱から取り出し、赤リングや圧縮リングの変形、破損、外れなど異常がないか確認してください。異常が認められた継手は使用しないでください。
  3. 継手の落下やメタキュットRED専用工具の接触は継手の破損の恐れがあるため、十分注意してください。
  4. 管を真っ直ぐ継手の奥まで、一気に挿入してください。奥まで挿入されていることを確認孔より目視で確認してください
  • 継手圧縮後に挿入不足が判明しても管の再挿入はできません。管への標線の記入をおすすめします
  • 継手圧縮リングや赤リングが外れたものは使用しないでください
  • 継手をあらかじめ本管や機器類にねじ込んだ後、管を挿入してください
  • 斜め挿入等の無理な挿入は、継手パッキンの傷つきの原因となりますので、ご注意ください

手順7:継手の圧縮

  1. ダイスに赤リングの破片等異物がないことを確認してください。
  2. 最後まで圧縮すると電動機の音が変化します。その後リリーススイッチを押すとダイスが元の位置に戻ります。(圧縮途中ではリリーススイッチにロックがかかり押せません)
  3. メタキュットRED専用工具を継手から外してください。
  4. 圧縮後に赤リングの破片が継手に付着している場合には手で軽く振り払って取り除いてください。
  • メタキュットRED専用工具のダイス部が継手の圧縮リングのストレート部に入るように圧縮してください
  • 圧縮途中は管の抜けにご注意ください
  • メタキュットRED専用工具のダイス部材には、呼び径ごとに異なるカラーマークをつけています
  • 必ずメタキュットRED専用工具を使用してください。
    従来のメタキュット専用工具で圧縮しないでください

手順8:確認

  1. 挿入確認孔から管が見えていることを確認してください。
  2. 圧縮痕線が継手の圧縮リングのストレート部に3本入っていることを確認してください。
  3. 赤リングが脱落していることを確認してください。
  4. メタキュットRED専用ゲージで継手外面部の圧縮箇所を確認してください(メタキュットRED専用ゲージは、中央1本の溝へゲージが通れば合格です)

  • 長期にわたる使用では、ダイス部が摩耗し、工具で最後まで圧縮しても、所定の圧縮量が得られない場合があります(ゲージが通りません) その場合は、新しいダイスに交換してください
  • 継手部は所定の保温材で、別途保温を行ってください

手順9 : 水圧試験

  • 施工完了後は水圧試験を実施し、必ず同時に継手接合部の目視・触診を行い、漏れがないことを確認してください
  • 圧縮忘れの場合は水圧試験で必ず漏水します  漏水した場合は標準施工に従い、継手を接続して圧縮をしてください